母の命日の巻

公開日:2020年03月29日 カテゴリー:Diary タグ:

昨日は母の命日だった。あれからちょうど10年。桜の花が咲くと思い出す。・・・母は元々厳しい家に育ったちゃんとした人だ。それが正反対の父と出逢った。父は喫茶店にバーに輸入食料品店に牛乳屋を営んだ根っからの商人であり、更に鎌倉の観光の推進で各地を回ったり、市会議員などをやったり、やりたいように生きた人である。当然母の苦労は相当なものだったと想像出来る。実際何度も子供を連れて家を飛び出そうと思ったか分からないと言っていた。・・・月日が流れ両親が隠居し、ある日母が「お父さんと結婚して良かった。普通のサラリーマン家庭じゃ経験出来ない事ばかりで楽しかった」「3人の子供に恵まれ孫も居て本当に幸せだ」と言っていた。その言葉を聞いて父はどれほど嬉しかったか。そしてそう言わせる父はさすがだなと思った。・・・母の姿を思い浮かべる。10年経ち生身の感覚が薄れてきた。そこに居る母は後ろの壁が透けており、すっかり幽霊っぽくなってしまった。