お施餓鬼の巻

公開日:2021年08月05日 カテゴリー:未分類 タグ:

知らぬ間に「あちぃ~」と言ってしまう。「今日1日庭仕事するぞ~」と思うと1日外で作業をしてられる。じゃなきゃ30分と外になんか居られない。そんな覚悟が無い日に「お施餓鬼」に行く。実際のところお施餓鬼の意味も分からないで行くのだからいい加減なものだ。とにかくお坊さんのお経を聞いてお墓に手を合わせれば任務完了となる。セミの鳴く急な階段をお墓に向かう。汗が噴き出る。今は良いけど年を取ったらこの階段は辛い。「オンライン墓参りにするかもしれない」。お墓を掃除し花を活け塔婆を立てる。そして手を合わせ「この僕が代表で来ました。忙しい中わざわざ時間を作ってこの僕一人で来ました」と手柄を強調しておく。任務を済ませ高台から鎌倉の海を見下ろす。汗で濡れた額に海からの風が気持ち良い。蓮のつぼみにシオカラトンボが止まっている。そう言えば僕の子供の頃は夏休みと言えば「昆虫採集」だった。「殺虫液」と「防腐液」を捕まえた昆虫に注射器で注入した。小学生が注射器で殺虫液を生きた昆虫に打つのだ。今思うとよく許されてたものだ。そして防腐液でミイラ状態になったご遺体を、お菓子の箱に虫ピンで止めてコレクションを眺める。強者はカブト虫にクワガタ、そしてオニヤンマが並び、弱者は草食動物ばかりの動物園といった感じで、シオカラトンボやカナブンといった地味な面々が並んでいた。