雨の木曜日の巻
公開日:2021年05月13日
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カプレーゼを食べながら「たたみいわし食べてないなぁ」と思う。横に座る娘が「あれっておかずなの?」と僕に聞く。「おかずっていうか・・」と言葉に詰まる。・・・この30年で食べる物が変わった。最近でこそ僕も「パスタ」と抵抗なく言えるが「スパゲッティ」を卒業するのに長い時間がかかった。僕の子供の頃はミートソースにナポリタンの2本立てであった。そこにはアルデンテもフニャフニャもない。カレーライスにしても昔は毎回いわゆる家庭のカレー。タイもキーマもない。せいぜい外食でフットボール型のライスに遭遇するぐらい。九州から上京して来た友人が初めて「ピザ」を食べた時に遭遇した事がある。40年ほど前の事だ。そんな貴重な瞬間に今の時代なかなか立ち会えない。そう言えば海で暮らす「ホームレス」にポテトチップスのコンソメパンチをあげた事がある。おじさんは「こんな旨いもん生まれて初めて食った」と目を丸くしていた。話しはそれたが、昔は特に魚が美味しかった。いわしにサバにさんまにアジ・・・特にこの青い魚達が美味しかった。その出世魚じゃないヒラ達が皆「出世」してしまい、今は高級魚になってしまった。たたみいわしの苦さも今は「苦くて有難うございます」となってしまった。
